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生え際の薄毛は対処可能!AGA治療が前頭部の薄毛に効くワケ

生え際の薄毛

男性は20歳前後に毛髪のピークを迎えると言われており、年を追うごとに徐々に髪の太さが失われていきます。各毛根が栄養を受け取りにくくなっていくため、毛髪の軟毛化が進んでいくのです。早い人だと20代の前半くらいから「前頭部の生え際」や「頭頂部のつむじ付近」で薄毛が気になり始めるかもしれません。生え際の後退は男性として生まれた以上避けられないと意識されがちですが、実はそんなことはありません。AGA治療が前頭部や頭頂部の薄毛に効く理由を解説いたします。


AGAはこうやって発動する!

AGA

男性型脱毛症(AGA)の薄毛症状は、髪1本1本の「成長期」が短縮してしまうことで発動します。本来、毛髪1本1本はすくすくと成長する時期が2年から6年ほどあるとされますが、AGAになってしまうとヘアサイクル上の成長期が数ヵ月~1年ほどに短縮されてしまいます。このため、通常よりも髪が太くなりにくく、1本1本の寿命も短くなるため抜け毛の量が増えてしまいます。


主犯格はジヒドロテストステロン(DHT)

通常のヘアサイクルの「成長期」を極端に短縮させてしまう主犯格は、「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる悪玉の男性ホルモンです。本来、善玉の男性ホルモン(テストステロン)は血流にのって全身を巡り、毛細血管を通して髪の発毛や成長に寄与するのですが、このようなプラス効果を与える前に、前頭部や頭頂部に存在する「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素が「善玉の男性ホルモン(テストステロン)」と結びついてしまうケースがあります。

ヘアサイクル

「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合してしまうと、毛髪の成長期を弱体化し得る「ジヒドロテストステロン(DHT)」が生成されてしまいます。この段階ではまだ薄毛作用がもたらされませんが、毛の根元にある毛乳頭付近に存在する「アンドロゲンレセプター」がジヒドロテストステロンをキャッチしてしまうと、成長期が短くなってしまい毛髪の軟毛化が進んでいくということになります。

このような一連のプロセスを簡単にまとめると次のようになります。

AGAの発動プロセス(メカニズム)

  • ① 血流に乗って全身を巡っている「男性ホルモン(テストステロン)」が、前頭部や頭頂部に存在する「5αリダクターゼ(還元酵素)」と結びついてしまう
  • ② 本来、発毛を促すはずの「男性ホルモン(テストステロン)」が、悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に代謝されてしまう
  • ③ 毛根の奥にある毛乳頭付近に存在する「アンドロゲンレセプター」がDHTの影響力を受容してしまう
  • ④ 髪1本1本が持つヘアサイクルが乱れて、本来通り髪が成長できずに軟毛化してしまう
    通常のヘアサイクル:成長期(2年~6年)→退行期(2週間)→休止期(3~4ヵ月)
    AGAのヘアサイクル:成長期(数ヵ月~1年)→退行期(2週間)→休止期(3~4ヵ月)
  • ⑤ 弱々しい髪(軟毛)や抜け毛が多くなってしまい、薄毛症状が顕著になってくる

なぜそのメカニズムが働き始めるのか…

ここまでご覧いただくと、メカニズムとしては理解できるけれど、「どうしてそれが自分に起こるのか?あるいは起こらないのか?」がわからないと思います。これについては、「遺伝的影響」によって次の2つの傾向が受け継がれ、上記プロセスを発動させやすくなってしまうというのが答えになります。

AGAのメカニズムを発動させる遺伝的要因

  • 前頭部や頭頂部に存在する「5αリダクターゼ」の量が多い
    → 悪玉男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が生成されやすい
  • 毛乳頭に存在する「アンドロゲンレセプター」の感受性が高い
    → 悪玉男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けやすい

つまり、「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素量が多い場合は前頭部や頭頂部で多くのジヒドロテストステロン(DHT)が生成されてしまい、髪1本1本の毛根奥に存在する「アンドロゲンレセプター」の感度が高いケースでは、生成されたジヒドロテストステロン(DHT)を不幸にも効率よく受け止めてしまうといわけです。

この「5αリダクターゼの量」と「アンドロゲンレセプターの感受性」については、遺伝的傾向なので致し方ありません。このような遺伝的傾向をもって生まれてきた場合は、毛髪の成長がピークを迎える20歳以降で徐々にその影響が現れはじめ、何もしないでいると薄毛が顕著になっていくということになります。


AGA治療では何をどうしているのか?

AGA治療

AGA治療では、前述したようなAGAの発動プロセスを食い止めることができます。具体的には、お薬の服用によって善玉の男性ホルモン「テストステロン」と還元酵素「5αリダクターゼ」の結びつきを阻害することができます。このため、遺伝的に「5αリダクターゼ」の量が多く受け継がれている場合であっても、その影響を回避しやすくなります。

AGA治療薬がもたらす作用(成分名:フィナステリド)

テストステロン + 5αリダクターゼ の結合をブロック!
→ ジヒドロテストステロン(DHT)の産出を抑制

ジヒドロテストステロン(DHT)は、「5αリダクターゼ」がたくさん存在する前頭部や頭頂部で産出されやすいわけですが、「テストステロン」と「5αリダクターゼ」の結びつきをブロックしてしまえば髪の成長期が短縮されてしまうような影響が出にくくなります。このため、生え際や頭頂部の薄毛傾向を食い止めやすくなっていきます。これは「プロペシア」と呼ばれる薬剤の「フィナステリド」と呼ばれる成分を活用したAGA治療法です。つまり、「薄毛因子を遮断する」という防衛的な治療法になります。


血行を良くして発毛そのものを後押しする「発毛促進治療」もある?

AGA治療においては、ジヒドロテストステロン(DHT)の産出を抑えて「薄毛因子を遮断する治療」とは別に、「血管拡張作用」を利用して髪に養分を届けやすくするという「発毛促進治療」もあります。前頭部の生え際周辺は、元々「毛細血管」の量が少ないために栄養が行き届きにくいという側面があります。

このため、ジヒドロテストステロン(DHT)の影響と相まって薄毛が顕著になりやすいのですが、「ミノキシジル」と呼ばれるお薬を服用すれば「血管拡張作用」がもたらされますので、数少ない毛細血管からも最大限栄養素を受け取れるようになっていきます。このようなことから、AGA治療では「フィナステリド」の服用で薄毛因子を遮断し、「ミノキシジル」の服用で発毛力を強化するという「ダブル服用」が非常に有効だと言われています。当院は実際にこの方法で多くのAGA患者さまに発毛効果をお届けしています。


薄毛症状は緩和させることが可能!

薄毛治療

当コラムでは、「AGAの発動プロセス(メカニズム)」の解説と、それを食い止めて発毛を促す「AGA治療のあり方」についてご説明いたしました。巷では「生え際の薄毛治療は難しい…」といった噂もございますが、当院で取り扱っているAGA治療薬については医学的にその有効性が確認されているものです。数多くの患者さまから高い満足度をいただいておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。


まずは「無料カウンセリング」で

男性の薄毛症状の多くは「男性型脱毛症(AGA)」と呼ばれる進行性のものになっています。何も対策せずに放置していると薄毛傾向に拍車がかかってしまいますので、「自分は男性型脱毛症(AGA)なのかどうか?」も含めて、ぜひお早めに専門機関をお訪ねください。当院は随時「無料カウンセリング」を実施しておりますので、ご遠慮なくご相談いただけますと幸いです。